上を見て山に登ろう


何かをはじめる
何かに取り組む
何かを作り出す

新しいこと
やったことないこと
頼まれたこと
やらなきゃいけないこと
・・・などなど

そんなふうに
何かをやろうとする時、
どんなことを思いながら始めてるでしょう?

その時に頭の中にどっちが思い浮んでる?

1.なってほしくない状態、こうなったら困る事態、恐ろしい結末

2.なってほしい状態、こうなったらうれしい事態、最高の結末

さあ、あなたはどちらですか?

恐怖エンジン

意外なようですが、だいたい1番でやってる人もけっこう多いです。

つまりわかりやすく言うと1番は

・失敗しないように
・怒られないように
・責められないように
・お金がなくならないように
・クビにならないように
・迷惑かけないように
・面倒なことにならないように

を最大に考えてる状態です。

てことは、最大に想像しているのは

・失敗する私
・怒られてる私
・責められてる私
・お金がなくなっちゃった未来
・クビになっちゃった未来
・迷惑かけてる修羅場
・面倒なことになってる修羅場

の映像なんですね。

それら全体に共通しているのは「恐怖」です。
恐いことになるのがとっても恐い!

だから
恐いことにならないために
恐いことを避けられるために
どうすればいい!?

もう頭の中ほか、自分の中全体が
そういうトーンになっちゃってる。
そのトーンで、どうしようか考えたり、がんばったりしてる。

パワーは出してるんだけど、いつも恐怖に追い立てられているのです。

これをビリーフリセット®︎では「恐怖エンジン」て言ってます。

これってすごくしんどいし、楽しくないし、ものすごくストレスになります。
本当の意味で「やる気」はでません。

「やらなきゃ!」と思って無理やり「やる気ださなきゃ!」みたいなかんじになります。

山登りにたとえたら、
下ばかり見て
「落ちる〜、落ちる〜!」と言って
登ろうとしてるみたいなもの。

なんか変ですね?

歓びエンジン

その逆に2番は、「歓びエンジン」といいます。

・こうなったらいいな
・こんなふうなら素敵
・こうならもっとよくなる
・これならうれしい
・こうしたらもっと楽しい
・こうなったら最高!ハッピー!ワクワク!

みたいな想像をしているか、ということです。

それは山登りでたとえたら「頂上」を思い描いて、上を目指して登るようなかんじになります。

やる気がでますし、登るんなら、やっぱりそれが自然ですよね。

頂上に行ってみたいから
「登りたい」と思うから
登る。

「たい」が原動力です。
「たい」と思うのはそれが「歓び」だからです。

「歓び」を原動力として出す「歓びエンジン」のパワーは、とても楽しく回ります。

生きるのが楽しくなり、元気になってきます。

恐怖動機から、歓び動機へ。
この転換は、今の時代的なテーマでもあります。

ただ自分の意識のスイッチひとつの問題なのだけど、すごくその違いは大きいです。

「ほしい」を自覚する

悲観的なタイプや、ボヤキっぽいタイプの人は

「こういうのはいやだ」
「こうなったら困る」
「これは違うでしょー」
「これは許せん」

みたいなことはすぐに思いつくけど

「じゃあ、どうしたいの?」
「どうだったらいいの?」
「何なら理想的なの?」
「どうだとうれしいの?」

っていわれると、とたんにアヤフヤになっちゃうことも多いです。

こういう方たちの多くは、子供の頃からガマンばっかりしてきて、自分の「したい・ほしい」「うれしい」といった「望み」に関する部分を押し殺してきた習慣が強いんですね。

だから自分の「望み」のことなんか、考えたことも感じたこともない。
だからわからなくなっちゃった。

とても気の毒であり、そうなってしまったのは仕方ないんだけど、でも、だからこそ、今からでも気がついたら変えていけるんです。

少しずつ、「望み」の回路に電気を通していくのです。

まず自分が「望む」ことに許可をしましょう。

自分はどうだったら「うれしい」のか。
どうしたら「喜べる」のか。

そっちを思い
そういう未来を思い描くクセを
つけていきましょう。

何かをはじめる前、取り組む前に、
この件がどうなってほしいのか、
どうなったら最高なのか

いちばん理想的に描ける姿や未来を
想像してみましょう。

最初は無理やりでもいいから。

実際、紙に書いてみるといいくらいです。
ホントに。

そうやって、最初に「頂上」を思い描いて物事にあたると、もっと楽に、楽しくなります。

歓び。
望み。
欲すること。
楽になること。
楽しむこと。

それは罪じゃないし
わがままでもないし
人を裏切ることでもないし
ダメになることでもないです。

むしろ生きる力です。
いのちを生かす原動力。
それは自他を生かす力。

そうです、結果として
自分だけではなく
他者をも生かすことができる力になります。

けれど、今書いたような

歓び
望み
欲すること

という文字にひっかかりを感じる人は
それらによろしくない定義がつけられていますね。

いつからその定義が埋め込まれたのか
どれだけその定義を信じ込んでいたのか、
振り返ってみよう。

そしてそれが本当なのか。
今を生きるあなたにとって
その定義が本当にまだ必要なのか。
検討してみよう。

頭の中の
「ならないように」を
「なったらいいな」に転換する。

下を見るより
上を見て山に登る。

気持ちが変わり
日常が変わり
人生が変わっていくでしょう。

 

 

 

この記事を書いた人

アバター画像

大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

ビリーフ無料診断

「どうして私こうなっちゃうの?」という悩みのパターンには原因があります。

その謎を解くカギが「コアビリーフ」。

あなたに入っているコアビリーフを簡単診断。下の画像をクリックして、チェックしてみてください。

【オンライン】創造と破壊、そして飛躍!新時代の「心の使い方」実践セミナー

「内なる心の力」を使って新時代に飛躍する!オンライン3回シリーズセミナー

2025年1月〜2月

トーク&セッション「鎌倉会」

月いち、鎌倉、日曜午後

本質に届くお話とグループセッション。

あなた自身の「本当」と出会い、軽やかに心が満ちてゆく時間を

講演会「戦わないで、本来のパワーを発揮する」大阪・東京

戦わなくても・・否、戦わないからこそ解き放たれる本来の力がある!新時代を切り開くビジネスパーソンの方におすすめ

10期BLC(ビリーフリセット・リーダーズ講座) 2025年東京・大阪開催

心の限界を外し、本来の力を解き放つ!

新時代のリーダーシップ講座

BPC(ビリーフリセット心理士養成講座)2025年新規開講

カウンセラー・セラピスト・コーチなど、心理援助をしたい人のための9ヶ月間のプログラム

動画で学べる「話の聴き方」講座

オンライン学習サイトUdemy(ユーデミー)で常時ベストセラー

◎人の話が楽に聴けるようになる【はじめての傾聴】カウンセラーが現場で使っている「話の聴き方」