自分を見るのがこわい

 reflection

セッション受けたいけど、こわいんです

「個人セッションを受けたいのだけど・・・・
でも、なんだかこわくて、まだ勇気が・・・」

と言われることが、時々あります。
そう感じてらっしゃる方はわりと多いようです。

こわい、というのは何をさしているか? というと。

ヘンな壷を売りつけられるんじゃないか、
とか
催眠術にかけられてヘンなことをさせられるんじゃないか、
とか
何かの団体に勧誘されるんじゃないか、とか

そういうことではないようです(笑)

「こわい」とおっしゃる方が、
だいたいの場合恐れていることは

自分に向き合うこと
自分の心を見ること

であり、

「素の自分」があらわになること

であるようです。
これがとってもこわく感じるのですね。

自分を見るのがこわい

多くの人は
「素の自分・ありのままの自分」を見ることを
とっても恐れる気持ちがあります。

なぜなら、どこかで
「素の自分・ありのままの自分」はとても
ボロくて、ダメで、醜くて、悪くて、
恥ずかしい姿をしていると思っているから。

というのが、その理由の一つ。

だから、自分自身もそんな自分を直視するのは嫌だし、
そんな姿を他人に見られるのはとってもこわいのです。

それから、もう一つ。

せっかく今まで感じないようにして抑えてきた
自分の過去の痛みや傷を見てしまったら
耐えられないほどの辛い感情が爆発してしまうのではないかと
想像してしまうから。

そんなもの見てしまったら、
自分はこわれてしまうのではないか・・・・
ああ、とてもこわくてそんなことムリ!

そんな思いが「こわい」の後ろにあるのだと思います。

そうですね。
こわい、って思っちゃうんですよね。

自分を見るのはこわい。
自分の痛みを感じるのはこわい。
自分の中にはとんでもないモノがあるから・・・・
こんなものが出てきちゃったら、どうしようもなくなる・・・

うーん、わかります。
でもね。大丈夫!

たとえば、何の知識も持たずに
一人で未踏のジャングルや砂漠を歩こうとすれば、
そりゃあこわいし
実際どうしていいかわからなくなるかもしれません。

だからこそ、その地に詳しいガイドさんがいるわけですよね。

心の世界も同じです。
何もわからずに、自分の心の奥深くを見に行くのは
やっぱりこわいし、一人では難しいかも。
だからこそ、カウンセラーやセラピストという専門職が
側にいて、安全にガイドするのです。

「ソレ」をないことにするから苦しむ

実はね。
こわいこわいと言って、ないことにしている
あなたの中の「ソレ」こそが、
いつまでもあなたを悩ませています。

痛い辛いと言って、感じないようにしてきた
あなたの中の「ソレ」こそが
いつまでもあなたを苦しめています。

そんなに隠さなきゃならないほど
「ほんとはヒドイ自分」と思いこんでいる
そのこと自体が
誰よりもあなた自身を傷つけています。

ないことにしている「ソレ」
感じないようにしてきた「ソレ」

「ソレ」達が、悩み苦しみという形をとって
「ここにいるよ〜、見てよ〜、癒されたいよ〜」と
メッセージを発しているのです。

だから、いつまでたっても、どこへ行っても
場所が変わっても、人が変わっても
同じ悩みや苦しみが、ついて回るのです。
あなた自身が、それを見て、癒さないかぎり。

結局ね。
どんなにがんばっても
どんなに世界中旅しても
「ソレ」を「ないこと」にはできないのです。

だって、それは自分自身だから。
いいことも、嫌なことも、すべて
自分というものは、いつまでもどこまでも
自分について回ります。

自分なのに
「ないこと」にしているから
自分が苦しむことになるのです。

「癒し」の本当の意味

なので、
カウンセリングやセラピーのセッションというのは
その「ないこと」にした「ソレ」を
ちゃんと見て、気づいて、光をあててあげましょうよ、
ということなんです。

光をあててあげたら苦しくなくなるよ、ということです。

そして、
今は想像がつかないかもしれないけれど
ほんとはね。
ちゃんと見て、気づいて、光をあててあげたなら
「ソレ」は全然恐ろしいものではなかったことが
あとからわかるのです。

幽霊の、正体見たり、枯れ尾花。

まさに。そういうかんじです。
いえ、枯れ尾花どころか

すっごくかわいくてけなげて愛おしい自分自身が
そこにチョコン♡といたりするのです。

多くの方は、そのことに気づいた瞬間
目からウロコ!であり、
「今まで見てあげなくてゴメンね〜」と、涙です。

そしてその瞬間、
あれほど恐れていた「ソレ」は
愛おしくかけがえのない「宝」に変わります。

それが癒しの瞬間というものなのだろうと思います。

私個人的には、
「癒し」というものは、
自分の「痛みや闇」に一度はガチで向き合って、
ちゃんと見切った人に訪れるのだと思っています。

見ないように、感じないようにして
一時的にゆったり気持ちよくなることを
「癒し」いうのではありません。
それは「気休め」や「麻痺」といいます。

あっぱれ!チャレンジャーの志

でも、こわいんですよね。
ええ、こわい。こわい。

だからこそ
それでも心を決めてセッションにいらっしゃる方々は
まさに真摯なチャレンジャーの皆さんだと思います。

その勇気と、肚を決める覚悟、そして
「それでも前に進みたい!」という熱い志に
私はいつも畏敬の念を覚えずにはいられません。

もちろん「こわい」とおっしゃる方ばかりではありません。
「自己探究大好き! 最高におもしろい!」
と言ってくださる方もいますし、
そういう方の場合、どんどん気づきや発見が起こり
その方にとって有意義なセッションになる可能性が大きくなります。

私のセッションでは、心の探究は二人三脚の協同作業です。
その方の肚が決まっていればいるほど
プロセスはどんどん良い方向に進む、というのが実感です。

とはいえ、「こわい」と言ってる方に
「そんな勇気ないヤツはダメだ!」と
言っているのではありませんからね(^ ^)
こわい間は「こわい、こわい」と言っていてもいいでしょう。

ある時、それでも
自分を変えたい、人生変えたい!と思ったら。
こわくても、やるゾ!と思ったら。
その時がタイミングです。

二人三脚でいろんな道のりを通って探究を進め、
最後には、青空のようなクリアーな心で
笑って帰っていただけるように。

私はガイドとして最善のルートをご提案しますので

こわくても大丈夫ですよ〜!

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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