恐怖を動機にしてやってもロクなことにならない

 

私たちは、感じて、思って、考えて、行動します。

行動するにあたっては、自覚しようがしまいが、何かを思ったり考えたりしているわけです。

何もないところから突然行動だけすることはありません。

必ずその前には「動機」があります。

つまり「何で、何のために」ということですね。

 

この動機には、ざっくり2種類の方向があって

一つは「恐怖」。

もう一つは「歓び」。

この2つは、同時に選ぶことができません。

右か、左か、みたいに
どっちか、です。

私たちの意識が、瞬時にそれを選択しています。

「動機が恐怖」とは

 

恐怖の動機で行動する時って、こんなかんじです。

1.まず「そうなったら嫌なこと」を思い描く

例:
失敗するんじゃないか
恥をかくんじゃないか
騙されるんじゃないか
嫌われるんじゃないか
大変なことになるんじゃないか・・・etc.

2.「思い描いたその『嫌なこと』にならないように」と考える

例:
失敗しないように
恥をかかないように
騙されないように
嫌われないように
大変なことにならいように・・・etc.

3.「そうならないための対策」を考える

例:
ああしとかなきゃ
こうしとかなきゃ
こうしちゃいけない
ああしちゃいけない
こうすればそうはならない
これをしなければそうはならない

4.「そうならないための行動」を必死にする

例:
心は不安と緊張
表情は硬く
無理な笑顔
思ってもいないことを言い
思ったことは言えず
何かに追われて必死にがんばる

 

わかります?このかんじ。

でね、その結果どうなるかというと・・・・

案外、結果はたいしたことない。

最高レベルでも、まあ何事もなくてよかったね、くらい。

がんばったわりには達成感あるかと言ったらそんなにない。

充実感、ない。

正直「やれやれ」というかんじ。

 

いや、それくらいならまだいい方でね。

私も時々やっちゃうことがあるけど

そうやって「悪いこと」を想定して、「そうならないように」という対策でとった行動って

ほんと、ロクなことにならない!

ていうのが私の実感!!

 

後でめちゃくちゃ気分が悪い。

全然幸せじゃない。

最悪、ドーンと落ち込む。

それくらいヒドいもんだと思います。

 

でもね。この「ならないように」思考って、普通に生きてると普通〜〜にみんなやってるから。

当たり前すぎて気づいてない可能性もあります。

ちょっと毎日自分の内側に耳を傾けて、自分の思考が何を言ってるか、気がついてみるといいです。

 

たぶん予想以上に、怖いこと、嫌なこと、避けたいこと、ばかり考えていたりしませんか?

「◯◯なったらどうしよう・・」って怖い想像して

「そうならないように」って行動する

ってのを、しょっちゅうセットでやってませんか?

それが「恐怖動機」っていうやつなんです。

 

今、幸せな感じがしてない人や

「幸せ?それ何?」っていう人や

こんなにがんばってるのに!っていう人や

なぜかいつも辛くて苦しい、っていう人は

たぶんこの恐怖動機の思考がデフォルトになってる可能性が高いです。

「動機が歓び」とは

 

では、そうじゃない「動機が歓び」ってどういうことかっていうと、さっきの逆ですね。

1.まず「そうなったらうれしいこと」を思い描く

2.「思い描いたその『うれしいこと』になるように」と考える

3.「そうなるための方法」をワクワクしながら考える

4.「そうなるための行動」を楽しんでする

ということです。

プラス「結果はどうであろうとどっちでもいい、と手放す」っていうのもある。

 

で、そうやった結果はどうなるか?というと

最高レベルの場合、予想を超えたミラクルやうれしいことになる。

普通レベルでも、楽しくうまくいく。

うまくいかなかったとしても、充実感がある。

また工夫してやろうという活力がみなぎる。

そんなかんじ。

それが「歓び動機」で行動する、ということです。

「恐怖動機」と最初から軌道が全く違うの、わかりますよね。

自分の意識を自分で使う

じゃあその軌道をどっちにとるの?

というのは、自分の意識次第。

今の自分の心持ちが「恐怖」なのか「歓び」なのか、静かに感じとって気づくことから始まります。

脳内に「恐怖」の想像や言葉が蔓延していたら、そこをストップ!

「そうなったら嫌なこと」を考えるのではなく

「そうなってほしいこと」にフォーカスを変えるのです。

ほんと、フォーカスを変えるだけです。

それは癖であり、習慣です。

 

それが簡単にできないのだとしたら

あなたの奥にはまだ気づいていない根深い否定的なビリーフ(信じ込み)が、あなた自身を縛っているということです。

そのビリーフを解いていくほどに、自分の意識を自分で使えるようになっていきます。

自分の思考に気づく、眺める。

それをマインドフルネスといいます。

 

さらに、意図してフォーカスを変える

自分の思考を自分で選択する。

それが、自分の意識を自分が使いこなすというスキルです。

ビリーフがゆるめば、それができるようになります。

 

マインドフルネスのその先へ。

ビリーフをリセットして

思考と意識を使いこなす次元へ。

 

これからの時代のリーダーに必要なあり方です。

 

 

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

経営者の認識変容ナビゲーター
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社 代表取締役
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京藝術大学作曲科卒業。演奏家・作編曲家として約20年、第一線で活動した後、人生の大きな転機を経て心理分野へ転向。2013年に心理カウンセラー/講師として開業し、個人相談、講座、企業研修などを通じてのべ3,000人以上の変容に携わってきた。

悩みや停滞の表面ではなく、その奥にある“無意識の前提”に着目し、根本原因に素早くアクセスする独自メソッド 「ビリーフリセット®」を確立。人がどのような認識で世界を見ているのかを見抜き、その変化を通して、存在と現実の両方を動かしていくアプローチを行っている。

わかりにくい心の構造を論理的に言語化する力と、本質を捉える俯瞰力・洞察力に定評があり、近年は特に経営者・リーダー層から高い支持を集めている。個人セッション、講座、企業研修のほか、後進育成にも力を注いでいる。
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