行き詰った時は「いけない思考」をリセットしよう

「善悪キッチリ・いけない思考」の特徴

昨日の不登校についての記事は、もしかしてちょっと心がザワザワした方もいたんじゃないかと思います。

もうちょっと過激な言い方をしたら炎上してもおかしくないネタかもね・・・と私も思いつつ、過激な言い方は控えましたが、ザワッときた方がいてもおかしくないと思います。

でも幸い炎上もせず、静かに時が過ぎまして。
おかげさまでこのブログ読者のみなさんや facebookのお友達は寛容な方が多くてありがたいです(^ ^)

人間の思考というのは
自分が「善・正」だと信じていることを
「そうじゃなくたっていい」なんて言われると
ザワっときたりムカッとしたりする性質があります。

ちょっと実験してみましょうか。

・人に迷惑をかけてもいい
・学校にいかなくてもいい
・働かなくてもいい
・役に立たなくてもいい
・人を傷つけてもいい
・浮気してもいい

・・・ほら〜、
ザワッと、ムカッと、きたでしょう?(笑)

ウソウソ、冗談だから大丈夫ですよ(^ ^)
ていうか、これは単なる言葉です。

単なる言葉に、それだけ反応するのが
私たちの思考なんですねー。

それだけ、私たちの思考の中には
「これは善!これは正しいこと!」
「これは悪!これは誤っていること!」
という黒白モノサシが
バキバキに入っているということです。

そして、そんなモノサシを使っているという自覚もないままに
「これはいい!」
「これはいけない!」と
ものごと2つにガシガシ分け裁いて
「善・正」には安心し
「悪・誤」には恐怖するのですね。

それこそ、良い悪いではなく
そういう性質が「思考」の特徴なんだということです。

それを知った上で、

いかに頭と心を自由にしていくか。

頭と心を自由にした時
どんなに可能性が広がるのか。

自然体を取り戻して
いかに自分も周りも幸せになっていくか。

その可能性をどこまでも探求し、
自分自身を実験台に実践・実証するのが
「ビリーフリセット®」なんです。

そういうわけで
頭を自由にするための第一歩は
「◯◯しなくてはいけない!」という
「いけない思考」をリセットすることなんです。

「いけない」と言っても解決しない

では、一つの例を出すなら、不登校。

お子さんの不登校という事態を前にした時
善悪や「いけない」の枠組みの中で白黒裁いても
ご本人であるお子さんも親御さんも救われません。

「学校に行かなければいけない!」
「行かなければいけないのだから行くべきなのだ!」
「行くのが正しく行かないのが誤りなのだ!」

といくら叫んでみても解決にはならないでしょう。
だって、そんなことはお互い百も承知で
だけど実際、登校できないんですから。

そこでどんなに「いけない」を振り回してみても

その「いけない」は
登校できないお子さんを責める言葉になり
お子さん自身にとっては
登校できなくなってしまった自分を責める言葉になり
親御さんにとっては
そんな子供に「させてしまった」自分を
責める言葉になっていくでしょう。

「◯◯ではいけない!」
そう言ったとたんに
私たちの頭はビビッと緊張して、
心はキュッと縮こまり
身体には恐怖が走ります。

「いけない、いけない」というたびに
恐怖が自分を縛りつけていきます。

思考にとって「いけない」というのは
悪であり誤だからです。
そんなことはあってはいけないからです。

しかし、あってはいけないことに
実際なってしまっている・・・
そのことに動揺して、
こわくて、つらくて、腹が立って
どうしたらいいかわからなくなっているのが
問題の渦中にいる方の心の内だと思います。

そうすると、頭も、心も、身体も
ガチガチに固まって萎縮してしまいますね。

動きがとれない。
発想がわかない。
「どうしたい」もわからない。
成すすべがない。
希望も見えない。
八方塞がり。

ただただ
「いけない、これじゃいけない・・」
の堂々めぐり。

そして、自分や周りを責めるでしょう。

こんな自分がいけない。
こんな思いをさせる誰々がいけない。
こんな状況にさせた世の中がいけない。

またまた、いけないいけない祭りです。

この状態で、どうしますか?
ものごと変えられますか?

自分を、誰かを、責め合っていて
幸せになれますか?

「いけない」思考は
ものすごく視野を狭くさせるんです。

可能性を見る目をくもらせ
希望をどんどん失わせていきます。
八方塞がりな感覚がどんどん拡大します。

「いけない思考」に囚われている限り
問題の外には抜けられない。
そういうものです。

ですから、問題を目の前にした時ほど
困った時ほど、
この「いけない思考」から離れることが
突破口を見出すためのカギとなっていくのです。

頭を自由にするとゆるむ

まずは、頭を自由にすること。
そこから思いもよらない道が開けます。

だからこそ

「◯◯でなければいけない」
という頭のセッティングを
「そうでなくてもいい」に書き変えるんです。

「◯◯なのはダメ!」
という頭のレッテルを
まったく別の意外なレッテルに貼り替えるんです。

「学校に行かなければいけない」
「学校に行かなくてもいい」にしてみる。

いっぺん頭の中をゆるめる。

あ、そこでまた
「えー、ほんとにいいのかな悪いのかな」
ってやらないで(^ ^;;
ここは善悪、持ち込まない!
頭のセッティングを変えるだけ。

「不登校は異常」
「不登校は時代の最先端」にしてみる。
(これが私が昨日やった置き換えですが)

混乱する方もいるかもしれませんが、
これは、実際に学校に行くか行かないかを問うものではなく、不登校が実際に善いとか悪いとかを言っているのではありません。

そうではなくて、頭の中で
善悪を一旦「解除」しているということです。

善悪を一旦解除することで、
頭の中の縛りを解除しているのです。

善悪で責め合う世界から
善悪を解除した世界へと
飛躍しているのです。

そうでもいいし、
そうでなくてもいい。
そういう世界に「飛んで」みるのです。

一方向からのみの「決めつけ」を
わざと外して角度を変えたら
善悪なんてなんだかよくわからなくなります。
それでいいのです。

ここで言っている
「〜でなくてもいい」の「いい」は
善の側の「いい」じゃありません。

善でも悪でもなく、
ただ存在して「いい」の「いい」です。
絶対的肯定。

善悪をいったん外して、存在そのものに戻る。
それが思考を解除(リセット)するコツです。

「学校に行かなくてもいい」
「不登校は時代の最先端」

そう言ってみた時、
思考の善悪が一瞬パカッと外れて
なんだかわからないけど
「あー、いいんだー」と心底思えたら
心も身体もすごくほっとします。

そこには「責め」がありません。

責めがないと、安心できて、ほっとする。
あたりまえですね。

このほっとする感覚。

ほっとすると
頭も心も身体もゆるみます。

ゆるむと
深く呼吸ができるようになります。

ゆるんだところで、やっと
落ち着いて考えることができます。

ゆるんだところから
本来のいのちの力が蘇ってきます。

大切なことを感じる余裕がでてきます。

「じゃあ、どうしようか」の
新しい知恵が降りてきます。

「いけない、いけない」で
責め合って疲弊していた人ほど、
この頭と心と身体の
「ほっと」のゆるみを必要としています。

「そうじゃなくてもいいんだー!ほっ♡」
「これでもいいんだー!ほっ♡」

ここに立ち返ることが大事。
これがリセットです。

頭も心も身体もゆるんだら

そこから、ちゃんと
その方自身の知恵が発動していくことを
私は信じています。

だからこそ、私は昨日
そんな不登校のお子さんや親御さんたちに
思考のリセットのおすそ分けをしたかったのです。

「いけないワールド」から出て
頭をゆるめて
新しい希望を見出してほしかったのです。

もちろん、それは不登校の件だけではなく
あらゆる問題の前に立つ人にも同じです。

「いけないワールド」の中で立ち往生して
八方塞がりで絶望に沈むより他に
まだやれることはあります。

あなたの立っているその世界の
「外」があります。

頭と心を自由にして
可能性を広げ
自分も周りも幸せになる

超ざっくり、
これがビリーフリセット®のコンセプトですから。

頭のスイッチ一つで、
そんな世界に移り住むことができます。

 

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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