がんばったことがない人はまずがんばってみよう

Wandern in der Steinernen Stadt (Grden)

がんばる
がんばれ
がんばれない
がんばらなくていい

どうであれ「がんばる」というのは
今の時代、多くの人にとって
すごく重要なキーワードのようです。

がんばった方がいいのか
がんばらなくていいのか
いったいどっちなんだか
もうわかんなぁ〜い!

という方もいるかもしれませんね。

私自身は、こんなふうに考えています。

人生にはステージ、段階があるんです。

1.まだがんばったことがない 段階

2.とにかくがんばる 段階

3.がんばらなくていい 段階

それぞれの段階によって
必要なことが違います。

これは別の言い方に言い換えると、すなわち

1.依存の段階 → 2.自立の段階 → 3.相互扶助の段階

ということもできます。
これは人間の精神的な成長モデルとして
心理学で言われている一つの見方です。

まだがんばったことがない「依存の段階」

1は、依存の段階。

つまり、無力な子どもの段階です。
自分では何かを成すことができない。
やってもらわないと
助けてもらわないと
支えてもらわないと。

だからだいたい色んなことを
「自分にはムリ、できない」って思っています。
そう思っているから
がんばるほど何かをやってはいません。

つまり、まだがんばったことがないということです。

例えるなら、親のいるお家のまわりで
「何かおもしろいことないかなー」と
ウロウロしてみているかんじ。

ちょっとおっかなびっくり出かけてみるけど
やっぱりお家に戻ってきます。
旅はまだ始まっていません。

この段階の人に「がんばらなくていいよ」と言っても
何も始まらないでしょう。

もちろん、これが悪いわけではありません。
人間は誰もがここからのスタートですから。
子どものうちはこれでいいのです。

ただ、何歳までこれをやり続けるかは
個々の選択です。

大人になっても守ってくれる誰かがいる人は
一生これでも生きていけるかもしれません。
それはそれで人生、ありです。

しかし、
自分ならではの人生を生きようと思う人は
いつかはこの段階を後にして、
2の段階へ成長しなければなりません。

とにかくがんばる「自立の段階」

2とは、自立の段階 です。

「自分でできるもん!」というわけで
何でもとにかく自分でやる。一人でやる。
とにかくやる。

やり方を工夫し、改善し、努力をし
やって結果を積み重ね、反省し、またやって・・・

そうやって「やること」を徹底し
自分の力を出して結果を獲得する
ということを身体で覚えていきます。

いわば、自分の足で歩いて、汗かいて進む
「山登り」のような生き方です。

これができると
ある程度世の中で成果を出すことができ、
「自分はやれる」ということにおいて
自己効力感も持てるようになります。
この段階で最大限「自力」の世界を経験するのです。

これで一生を生き抜く人もたくさんいますし
それならそれでよい人生です。

しかし、中には
ここからさらなる成長を望んでしまう人が・・・
いえ、望むつもりでなくても
はからずもそんなふうに導かれてしまう人も存在します。

そういう人の行く先には
3というステージが見え隠れするでしょう。

「相互扶助の段階」と「がんばれない絶壁」

3とは、相互扶助の段階 であり
つまり「他力」の段階です。

ここへ来ると、自力の努力を手放し
他者、もっというと世界・宇宙といった大きな流れに委ねる
「川下り」のような生き方になってきます。

しかし、ここで重要なことは
2と3の間には激しくハードルが存在するということです。
あえて名付けるなら

もうがんばれない絶壁

といいましょうか。

これは、2から3に移り変わるにあたって
越えなければならない
ある意味、断崖絶壁のような場所です。

ここから先に道はない。
しかし後には戻れない。

2の段階を一生懸命やってがんばってきた人は、
「がんばらない自分」というものが
ありえないくらい怖いことになっていたりします。

がんばらなかったらダメになる。
やらなかったらおしまいになる。
できなかったら嫌われて孤独になってのたれ死ぬ。

それくらいがんばらないことが怖いので
とにかくがんばってがんばって
つらくても、苦しくても
しんどくても、具合悪くても
がんばってがんばって・・・・

そしてある日、
動かなくなった頭と身体に直面して

「もうがんばれない・・・」

と呆然とつぶやくのです。

別名、デッド・ゾーン。

ここで、地獄の底を見下ろす
断崖絶壁のようなところに
立つことになるでしょう。

怖いです。
死にそうです。
死ぬかも。

その時こそ、もう
この「がんばる」ステージの卒業が目前だということです。

その時こそ
「がんばらなくていい」
水戸黄門の印籠のごとく登場して
力を発揮するのです。

この段階になったら
もうがんばらなくていいのです。
ここからは、そういう場所です。

ただ、やらなければいけないことは
「がんばる」を手放すこと。

絶壁からジャンプ!

この、
手放して絶壁からジャンプするという
最大に怖いことをやった人が
次の第3のステージ、「相互扶助の段階」へと
巡りつくことができます。

2のがんばる段階を経た上で、
3の段階に来た人は
がんばらなくたって、もう十分
やる力も、知恵も、技術も心得ています。

あとはやりたいと思ったようにやって
やりたくないと思ったらやらないで
できることはやって
できないことはやらないで
使える時はその力と知恵と技術を
使っていけばいい。

そんな世界が開けます。

がんばったことがない人はまずがんばってみよう

そういうわけで
「がんばらなくていいよ」が有効なのは
2の「とにかくがんばる段階」をやった人です。

2の人とはつまり

がんばった経験があり
がんばるということがどういうことかを知り
がんばったらそれなりになんとかなるだけの自力を育てた人

ということです。

1の「まだがんばったことのない人」に
「がんばらなくていいよ」を言っても
一生子どものままの無力な存在で終わります。

あ、無力なまま庇護される人生を望むならいいんですよ。
そこは選択なので。

でも、成長して自分の人生を生きたいと望むなら
まずは、とにかくがんばることへと向かってみましょう。

がんばる勇気を持ちましょう。
がんばる勇気は、
自分の未熟に直面する勇気でもあります。

何をやっても未熟でカッコ悪い
「初心者の自分」として開き直る勇気です。

初心者なんだから、そこから始まるんです。

だって実際、未熟でカッコ悪いんだから。
それが嫌だったら
そこから脱出するために、何度も何度もやるんです。

どうしたらできるようになるか
自分で考えて食いついていくんです。

何者でもない自分として
素直に教えを請いて、素直に従ってみるんです。

そういう「山登り」にチャンレジすることが
自分の足腰を鍛え、カンを鍛え、知恵を育む。

いつのまにか
自分で歩ける自信へとつながっていくでしょう。

がんばれ!

 

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

経営者の認識変容ナビゲーター
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社 代表取締役
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京藝術大学作曲科卒業。演奏家・作編曲家として約20年、第一線で活動した後、人生の大きな転機を経て心理分野へ転向。2013年に心理カウンセラー/講師として開業し、個人相談、講座、企業研修などを通じてのべ3,000人以上の変容に携わってきた。

悩みや停滞の表面ではなく、その奥にある“無意識の前提”に着目し、根本原因に素早くアクセスする独自メソッド 「ビリーフリセット®」を確立。人がどのような認識で世界を見ているのかを見抜き、その変化を通して、存在と現実の両方を動かしていくアプローチを行っている。

わかりにくい心の構造を論理的に言語化する力と、本質を捉える俯瞰力・洞察力に定評があり、近年は特に経営者・リーダー層から高い支持を集めている。個人セッション、講座、企業研修のほか、後進育成にも力を注いでいる。
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