まるで花がほころんだ瞬間のように、その人の輝きが現れる:カウンセラーを目指す人に 13

 

カウンセリングでクライアントさんに関わっていて、うれしい瞬間というのはいろいろあります。

その一つは、長年縛られていた思い込みを「これが思い込みか!」と気づかれて「あー!!」となる時。

 

思い込みというのは、思い込みと気づかずに「事実だ、真実だ、そういうものだ」と思い込んで、

何の疑問も持たずに従ってしまっていることをいうのです。

 

そしてその状態が当たり前になっていて、当たり前に苦しい、しんどい。

その「当たり前」以外を知らないから、いつまでもしんどい。

多くの方がそういう状況でカウンセリングに来られます。

だからまず最初の段階で、「それが思い込みだったのだ」と気づくというのは、それだけですごい次元の飛躍なのです。

 

これには「自分の姿を第三者として見る」という視点の転換が必要です。

しかもそれは「第三者として見よう」という心がけだけでは難しくて

ある意味、なんか知らんけどそれが「起こる」という、恩恵の瞬間ともいうべきものが訪れた時に、起こるのです。

 

カウンセリングは、それが起こりやすくなるプロセスを意図的に作り出し、

クライアントさんもカウンセラーも、共に流れに乗れるよう舵取りをしていくようなものです。

 

そして、その「あー!!」という気づきの瞬間が起こった時、その方の存在の次元がほんとに変わります。

 

とらわれて、こだわって、人に怯えて、自分を責めて・・・とやっていたさっきまでの「その人」が突然、

非常にスッキリ、かつパワフルな、まるで菩薩のような「智慧者」に、その瞬間なるのです。

そして心から笑顔があふれて「あー!そうだったんだ!なんだ!そうかー!アハハハ!」となります。

 

本来のその人の輝きや魅力というのが、空気のようにあふれます。

その時こそまさに、枯れ木から芽が出た瞬間、花がほころんだ瞬間 のようです。

 

セッションを重ねる中でクライアントさんは、そんな瞬間を何度も体験しながら、それまで「当たり前」だった場所から、知らないうちに違う場所へと足場を移しているものです。

 

気がついたら季節はもう変わっていて、いつのまにか葉っぱがあるのが当たり前になって、いずれどんな実がなっていくのかも、なんとなく見えてくる・・・

そんなふうになったらだいたいセッションは卒業です。

 

そのような瞬間に立ち会い、プロセスをご一緒していくのは、カウンセラーやセラピストという仕事の醍醐味ではないかと思います。

 

前回の記事の「枯れ木の中に花を見る」ということの続きは、こんなふうにして起こります。

 

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この記事を書いた人

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大塚 あやこ

経営者・リーダーの認識変容コンサルタント
ビリーフリセット®創始者
・一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
・ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社 代表取締役

 東京藝術大学作曲科卒業。演奏家・作編曲家として約20年、第一線で活動した後、燃え尽き体験を機に人の内面へと関心が向かい、独自の心理変容メソッド「ビリーフリセット®」を確立。
2014年、小さな勉強会から活動をスタートし、以来12年にわたって働く人の内面変革を支援してきた。

オンライン講座(Udemy)「はじめての傾聴」は受講者31,000人を超える。ほかに「ロジカル派のためのマインドフルネス」等を提供。
近年は支援対象を経営者・リーダーへと絞り込み、内的変革から組織の進化を導く「自在軸経営」を提唱している。

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