本当は大丈夫じゃない気持ちを
気合いで振り切って
大丈夫になろうと
努力でなった「大丈夫」は
本当の「大丈夫」じゃない。
本当は大丈夫じゃない自分を
感じたくなくて
いやいやこれだけ大丈夫だから!と
努めて大丈夫だと思っている自分は
本当の「大丈夫」とはいえない。
だって、その努力で作り上げた
「大丈夫」が崩れたら
足元の一枚下には
奈落の底のような
「大丈夫じゃない自分」が
黒々と控えているのを
心はいつも薄々知っているから。
だから絶え間ない努力で
「大丈夫」を維持し
いつも「大丈夫な側」へ
自分を置き続ける必要がある。
「大丈夫な側」と
「大丈夫じゃない側」に分けて
絶対に片方だけにしか
身を置いてはいけないのなら
それは本当の大丈夫とはいえない。
本当の「大丈夫」とは
本当は大丈夫じゃない気持ちを
そのままに感じていられること。
不安だよ
こわいよ
心細いよ
寂しいよ
できないよ
無理だよ
わからないよ
もうダメだよ
虚しいよ
死にたいよ
そんな気持ちもそのままに
感じてそこに留まれる。
それが本当に
「大丈夫」ということ。
そんな気持ちを感じる
自分のことも
「そんな自分もいていい」
と存在をゆるしておける。
それが本当に
「大丈夫」ということ。
どんなにダメでも
大丈夫じゃなくても
それでも大丈夫だと思える。
それが本当に
「大丈夫」ということ。