このご時世で、社会的経済的に打撃が広がり、生活が一変し、あらゆることが一気に変わってしまいました。
まさに転換期。
社会の転換、時代の転換。
その中で、一人一人の生活の転換、人生の転換、意識の転換も迫られています。
マクロからミクロまで、一気に転換が迫られることになったのが今だと言えるでしょう。
私はずっと、自分のカウンセリング/コンサルティングの特徴として「人生の転換期をガイドする」と言ってきました。
ほかならぬ私自身が約10年前、音楽家としてのキャリアを一旦ストップせざるを得なくなり、心理カウンセラーに転換してきた経験があるからです。
参考記事
人生にも、転換期というのが来てしまうことがあります。
これまで問題を感じなかったことが、だんだん行き詰ってきて、いよいよ詰んでしまった・・・
そんな時は転換期のサイン。
「次のステージですよー」という人生からのアラームです。
参考記事
私は心理コンサルタントとして、転換期にぶちあたった多くの方のお話を聞き、その道のりをサポートさせていただく中で、見えてきた「ツボ」があります。
それは
「転換期には一旦ゼロになれ」
ということです。
車のギアにたとえるとよくわかります。
今はオートマ主流ですけど、マニュアル車の場合、クラッチを踏んでギアを切り替える瞬間、「ニュートラル」という状態を通る必要があります。
ギアがどこにも属さない「ニュートラル」の場所にあると、どんなにエンジンをふかしても進みません。
ただ失速してゆきます。
その瞬間、空白。ゼロ、です。
でも、一旦外して空白にするからこそ、次のギアに入れ替えることができるわけですね。
転換というのはそういうところで起こります。
人生においても、「これまで」という過去のギアを「これから」という次のギアに入れ替えるためには
一旦過去のギアを止めて、外して、空白になるプロセスが必要なのです。
だからその時がきたら、とりあえず止まってしまいます。
そうすると、人はただ混乱して「ポカン」とするしかありません。
でも、そのポカンがけっこう大事。
それがゼロです。
それが、大きな意味で今私たちが味わっていることなのかもしれません。
いきなり「これまで」が止まってしまって、終わってしまって、空白になってしまった。
あると思っていたものがなくなり
絶対だと思っていたものが崩壊する。
確かに混乱して、方向感がわからなくなります。
ポカンとするでしょう。
不安にもなるでしょう。
でも、これは悪いことばかりではないのです。
方向を変えるためにこそ、一旦これまでの方向を解除している。
ただ嘆いたり恐れたりするばかりでなく
「転換期ってそういうもんなんだ」と受け止めてみると
一段大きな視点でものごとを眺められると思います。
大丈夫。大丈夫。
一旦サバサバと、頭を空白にしてみましょう。
今まで思いもよらなかった方向に新しい道ができたり
ないと思っていたところに、実は新しい地面があったり
するかもしれませんよ。
新しい景色の世界で、新しい芽が
どこかでもう芽吹いているのかもしれません。
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