「よい人でいなきゃ!」っていう思いが強い人は、生きづらいです。
そうすれば安全で生きやすくなるはず!と思って、子供のころから一生懸命「よい子」をやって、大人になってからは「よい人」をやって。
だけどどういうわけか、いつもしんどい。
ちっとも安心できないし、生きやすくなってない・・・・そんな現実に気づいてしまったら。
その「よい人にならなきゃ!」を疑ってみる時です。
よかれと思って「よい人」になろうとしているのに、どうしていつまでも生きづらいのか。
それは自分の中が「よい」と「わるい」にパッキリと「分離」しているからです。
自分の中が分かれている
多くの人が、自分の中で「よい自分」と「悪い自分」とを作っています。
そして悪い自分(闇の自分)と自分でレッテルを貼った方は、絶対に見せられない!大嫌い!マズイ!ヤバイ!!と思っています。
これを「分離」というのですが、人が苦しく生きづらくなるのは、この「分離」が起こっているからなんです。
分離とは、自分の中が分かれていること。
それが「苦しい、しんどい」の元になっていることに、多くの人が気づいていません。
こっちは善で、こっちは悪!
悪はあっちゃいけないのだ!!つぶさねば!!
ってやるのが、いちばん苦しいです。
カウンセリングのセッションやワークショップというのは、この分離を「統合」へと、解釈しなおしていくためにあるようなものです。
闇、あったねー。
こんなに苦しかったねー、つらかったねー。
醜くて恥だと思ってたねー。
でも光もあったね。
こんな輝き、持ってたねー。
あるねー。
両方あったねー。
じゃあ、両方あることにしちゃおう!
両方あるまんま生きちゃおう!!
ていうのが「統合」です。
心というのは、それが可能なんです。
ほんとはね。
統合が起きると、人は癒され、力を取り戻し、新たな道を見出してゆきます。
この状態なら罪悪感がなく自分責めもないので、生きていて楽だし、自由だし、本来のパワーがでてきます。
どっちも同時にあっていい
よく考えてみましょう。
何ごとも、どちらか100%はありえません。
「よい私」も「悪い私」も
「思いやりのある私」も「わがままな私」も
「できる私」も「できない私」も
「清らかな私」も「ゲスい私」も
両方あるよね?
まして、本当はその2つで分けられるほど単純じゃありません。
なんでも2つで分けるのは、白と黒のクレヨンしか持っていないようなものです。
しかも「よい人でいなきゃ!」っていうのは、「全部白にしなきゃ!!」って必死になってるようなものです。
でも真実というのは、無数の色が同時に存在してますよね。
世界はフルカラー。
多色のクレヨンを、そのまま持っていたらいいじゃないですか。
どの色がいいとか悪いとかじゃなくて、どれもが「そういう色」で、時と場合によっていろんな色が出てくればいい。
全部あって、私。
それを「豊かさ」というのだと思います。