変わる気になった時に一番変わる。ビリーフリセットが向く時期、向かない時期

空白の瞬間にギアチェンジする

ビリーフとは「無意識の信じ込み」です。

私たちはその信じ込みを大前提として、自己認識し、ものを見て、人を見て、出来事を見て、行動して、現実を作っていきます。

ビリーフリセットとは、その大前提をリセット、まさに一旦「白紙」にしてしまうことです。

無意識に信じ込んでいた大前提を白紙にすると、ものすごい「空白」が現れます。

ポカーン!!

というかんじの。

空白、何もとらわれていない状態。

究極のニュートラル。

「空(くう)」と言ってもいい。

「今まではなんだったの!?」というかんじです。

まさに「今まで」を白紙にしてしまうのですから。

 

その空白を味わうからこそ、その空白において自分と人生の軌道をググッと変えることができるのです。

まるで車のギアチェンジの瞬間です。

ギアを入れ替える時は、一旦これまでのギアを外さなきゃなりません。

外した瞬間は空白。ニュートラルです。

その瞬間があるからこそ、次のギアに入れ替えることができるのです。

 

ビリーフリセットのセッションは、うまくハマるとそういうことが起こります。

ただ、ビリーフリセットには、向く人と、向かない人がいます。

正確にいうと、向く人/向かない人、と決まっているというより、その人の時期にもよるのです。

向く時期/向かない時期 と言った方がいいかもしれません。

ビリーフリセットに向かない時期

まずは向かない人、向かない時期とは。

現実が苦しいしんどい。

心が安らがない。いつもイライラ、ザワザワ、モヤモヤ。

その時に人は必ず「原因」を探しますね。

あれがこうだから、私はこんな気持ちを味わうのだ、と。

その「あれがこうだから」を他人や外側に見ている時期というのがあります。

だって、あの人がこうだから。
あの人がこうするから。
あれがこうなってないから。
ここがこんな場所じゃないから。
あの人たちにこんなこと言われるから。

だから、私はこんなに苦しいのだ!

と思っている時期。

そういう時は、なんとかして人を変えようとしたり、あの手この手で「どうしたら、どうしたら」と良さそうな方法を探し回ったり

さんざんやってみたけどどうにもならなくて、今度は自分を責めてまた苦しくなる。

あげくにただ諦めに沈んでいったり。

そんなことを繰り返す時期があります。

そういう状態を「外を見ている」といいます。

「私がこうなのは、アレがこうだから」ということですね。

もちろんこういう時だって「自分の感情」はわかってるつもりです。

ムカついた、傷ついた、落ち込んだ、苦労ばかり、こんなに頑張ってるのに、なんで私ばっかり・・・・

たしかにそれは「感情」なのだけども、まだそれは「内」じゃないんですね。

外に原因を見た結果の「反応」であり、一番外側のヒリヒリするような皮膚感覚のようなものです。

だからといって、それ以上どうすることもできない・・・

人はある時期、これをさんざんやることがあります。

それもプロセスだから悪くはないです。

そういう時は徹底的にやってみていいんだけれども、この時期の人にビリーフリセットは向きません。

どうしても目が外にばかり向いてしまうと、深い内側に存在する「ビリーフ」に目を向けられないし、気がつくスペースがないのです。

そして、なんだかんだ言ってもまだ変わりたくない。

変わらないでいられる余裕がある、と言ってもいいです。

そういう時は、きっと「まだ」なんです。

ビリーフリセットに向く時期

そんな時期をさんざんやってくると、ほんとにいい加減疲れてきます。

心も身体もボロボロになってきます。

もう止まりたい。でも止まれない。

しんどさも極限です。

あーもう、ほんとに無理。限界。これ以上何もできない。切羽詰まった。

なんでこんなことばっかりずーっと繰り返してるの。

もうほんとに疲れた!もう嫌ーーーッ!

ってなった時、ふと心の奥からこんな声が聞こえてきたら。

 

「あれ、もしかして、私?」

「私の方に何かあるのかな?」

「やば・・・もしかしてそういうこと?」

 

この時はじめて、人は「自分の内を見る」ということにスイッチが入るのです。

転換のはじまりです。

ここはある意味「諦め」が必要です。

さんざん外を見て、さんざん外を責めて、外を恐れて、外から逃げてきた、これまでのやり方が全然幸せな結果になっていないことを、認めなければならないからです。

そのような「外向き」には多大なメリットがあったんですね

メリットとは「自分を見なくていい」ということです。

そのメリットをもう終わりにする瞬間。

ギブアップ。

「あー、私だ。私の中になんかあるんだわ。」

「私、ほんとにもう変わらなくちゃ!」

その時こそビリーフリセットの出番です。

私のやっているビリーフリセットのセッションは、1回でその人の根底を動かしている「前提」がゴゴーッと動いて大転換してしまう場合があります。

そういうことが起こるのは、セッションを受ける方が、まさに「もう根本的に自分を見て変わる!」ということに意思を立てたステージにある方だからです。

自分の中に原因を見に行く体制。

やる気。コミット。

「原因」というとよく「じゃああたしが悪いっていうのね!」みたいな反応する方もいるかもしれませんが、そうじゃないんです。

「原因」というのは「悪者探し」じゃなくて、ものごとがこうだからこうなった、というあるがままの「道理」です。

私のこれが、こういうものを産んで、だからこういうことをして、だからこうなっていたのか!という現実をあるがままに見るということです。

その「あるがままの道理」を見に行く覚悟ができた方、つまり変わる気が定まった方は、本当にビリーフリセットはよく「効き」ますし、私はそこへしっかりとナビゲートしていきます。

それが、ビリーフリセットに向いている人、向いている時期ということです。

限界がこないと変わらない

人の人生はすべて流れゆくプロセス(過程)です。

今はそういう時期。

でもそれがずっと続くわけじゃない、と思っていた方がいいでしょう。

だから、外ばかり見て苦しい時期は、やりきってみるといいと思う。

やりきってやりきって、ヘトヘトになってもう立ち上がれなくなった時くらいに、次の扉が目の前に現れます。

その扉に手をかけるか、やっぱり手をかけずにそこに留まるか、それも自由な選択。

その次の扉を開いて、「内を見る」というということにコミットした時、やがてすばらしい「空白」を体験する瞬間へとつながっていきます。

空白、何もとらわれていない状態。

究極のニュートラル。

「空(くう)」

その時、自分の「存在」そのものを思い出し

もともと全ては大丈夫だったし

全ての選択は自由であったことが

腑に落ちるでしょう。

その瞬間から、ギアは大きくチェンジしはじめるのです。

 

 

 

 

この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理カウンセラー/講師/音楽家
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
ビリーフリセット・クリエーションズ株式会社代表取締役
 
東京芸大作曲科卒。演奏家・作編曲家として20年間第一線で活動後、燃え尽き体験をきっかけに人生の転機を経て心理カウンセラーに転身。
悩みの根本原因に素早くアクセスする独自メソッド「ビリーフリセット®」を確立。個人相談から企業研修まで幅広く展開し、協会認定カウンセラーを多数輩出。Udemyオンライン講座「はじめての傾聴」は2万名超の受講者を誇る常時ベストセラー。 心の構造を論理的にモデル化する独自アプローチが、ビジネスパーソンから高い支持を得ている。

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